起業の天才

起業の天才! 江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男 [ 大西 康之 ]

価格:2,200円
(2023/1/20 14:19時点)
感想(5件)

GAFAといえば、Google、Amazon、Facebook、Appleと世界的に有名な企業である。そのどれもが日本でも馴染みのある企業である。Amazonといえばジェフ・ベゾスであるが、そんな世界的に有名な起業家は、若き日にとある男の部下であったという。

 

GAFA

 

そのある男というのが、リクルート創業者「江副浩正」である。本書では彼を「起業の天才」と表現している。そんな江副氏のプロフィールはこちら。

江副浩正

1936年大阪府大阪市生まれ。株式会社リクルートの創業者として知られる日本の実業家。東京大学が生んだ最大のベンチャー起業家と評されるが、「リクルート事件」の贈賄側人物としても知られる。また奨学金財団として江副育英会を創設し理事長を務めた。 東京大学在学中にリクルートを創業し、大企業に成長させた。

 

江副氏は東京大学の出身であり、在学中から東大新聞での求人広告の営業を行うなどし、一年の留年を経て、リクルートの前身である「大学新聞広告社」を立ち上げている。広告というものが大手新聞社の既得権益であった時代に、それらを打ち破ったのである。起業家とはイノベーターと言われることが多々ある。イノベーターとは、イノベーションを起こす者のことを言い、イノベーションとは、創造的破壊であると言われている。江副の行う事業はまさに、ありとあらゆる秩序を破壊し、新たなマーケットを創造していったのである。

リクルート

リクルートというとどんな印象を持たれるだろうか。ベンチャーマインド、起業家精神、独立、元リクなど、チャレンジングでステップアップしていく人々が多い印象を思い浮かべる人が多いのではないだろうか。これらの原点といわれるのが、創業時から続く「君はどうしたいの?」という問いである。DNAと言っても過言ではないこの問いは、「社員皆経営主義」に基づく、圧倒的な当事者意識を持たせる問いなのである。

 

農耕革命からの産業革命、旧態依然として産業革命から抜け出せない日本の中で、江副は情報革命を信じ、あらゆる手を打っていたのである。起業家が叩かれるというのは、昨今の有名IT起業家などを見ている通りであるが、江副氏はその先駆者であったという。誰かと違うことをすると叩かれる、変化を恐れる人々にとって天才の動きはある種の脅威であったのかもしれない。

 

私たちは、今この天才から何を学ぶべきなのだろうか。気づけば、私たちの生活にはリクルートの事業を目にしない日はないのではないだろうか。それほど影響力の持つ企業を、1960年に立ち上げ、激動の昭和、平成という時代を駆け抜けたのである。江副氏の特徴として、一度もサラリーマンをしなかったということが大きいのではないだろうか。江副氏には日本的企業とは何たるかを知る術はなかったのである。起業をする流れとして、大きく二つのコースがあるだろう。一つは、起業勤めを経て、経験を活かしながら事業活動を始めること。二つ目は、企業勤めを経験することなく、アイデアを直ぐに形へ変え、事業活動を始めること。江副氏は当時では珍しい、後者であったのだ。

江副浩正

江副氏は、あらゆる常識を打ち破り、固定概念に囚われない、圧倒的な天才起業家である。一方で、リクルートと聞いて、誰もが耳にしたことのあるリクルート事件や、事業の拡大の中で見えてきた、人間性など彼にはそれらを制御する人を得なかったことが大きな課題だったのであろう。

 

起業というものが、身近になり、起業勤めが当然の時代で無くなってきている現代社会において、日本がもう一度世界で戦えるようになるためには、この日本から多くの起業家を輩出することが第一である。そんな時代の中で、昭和、平成を駆け抜けた天才起業家「江副浩正」という一人の人間から学ぶことはここにあるのではないだろうか。

起業の天才

起業の天才! 江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男 [ 大西 康之 ]

価格:2,200円
(2023/1/20 14:19時点)
感想(5件)

「起業の天才」この一冊から、今の時代を生きる私たちは世界にどう挑むべきか。そして令和の起業の天才は現れるのか。過去を知り、今を創る・・・。江副氏の生き方、リクルートという巨大企業の成り立ちから学ぶことは多いのではないだろうか。

 

iDoCoro編集部