①USJを劇的に変えた、たった1つの考え方
〜成功を引き寄せるマーケティング入門〜

万年赤字だった「USJ(ユニバーサル、スタジオ、ジャパン)」の経営をV字回復させた森岡毅氏の成功の裏にある着眼点についてよく書かれています。「マーケティングを知らない人に向けて書かれた、マーケティングの根本を理解してもらうため」のわかりやすい本となっていて、とても読みやすかったです。

目次

●森岡毅氏とはどんな人か?
●オススメめできる人
●USJが成功した秘密とは?

森岡毅氏とはどんな人なの?

兵庫県出身。神戸大学経営学部を卒業後、同年P&Gジャパン・マーケティング本部に入社。ヘアケアブランドのブランドマネージャーを歴任後、P&G世界本社へ移籍、P&Gのブランドマネージャーを歴任。その後P &Gでの抜群の実績に目をつけられ当時のUSJの CEO グレンガンペル氏によりヘッドハントされた。USJをV字回復させたのち、退任。自身で株式会社刀を創業し、丸亀製麺や大規模保養施設グリーンピア三木の再生、西武遊園地の再生を手がけた。現在は株式会社刀で全国各地でマーケティング支援事業を行なっている。

●この本をオススメできる人

もともと、森岡氏の高校生の娘さんでも読んでわかるマーケティングの根本的な考え方をまとめた本になっています。そのため、マーケティング初心者にオススメな本になっています。
ただ、マーケティングの根本的な概念を抑えた本になっていますのでビジネスで成功したい全ての人にオススメな名著です。
具体的には以下の通りです。

ビジネスで成功したい社会人
就活間近な学生
キャリアアップを考えている社会人

●USJが成功した裏側とは?ざっくり

この本の題名にある「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方」とはズバリ、「消費者視点(Consumer Driven)という価値観です。

当時のUSJが失敗していた問題点は「ゲストが本当に喜ぶもの」と「ゲストが喜ぶだろうと作る側が思っているもの」が一致していなかった所にあったそうです。現場の作り手たちの作るものを消費者視点で修正していく作業を行うことでV字回復を実現させることができました。

組織において陥りやすい「落としどころ」を見つけ妥協案を出すようなマーケティングはほとんどの場合が消費者最適ではない。
例えば
すき焼きを食べたい人とカレーを食べたい人がいる場合はどちらをターゲットにするか決定することが大切で、カレーすき焼きを作ることで満たされる人はいないのと同様です。

USJ V字回復の3つのポイント

①ターゲット客層の幅

問題点.「映画ファンだけのパーク」というコンセプトだったために関東の3分の1しかない関西市場をさらに小さくしていた。

解決策①「低年齢の子供連れ家族の集客」を強みにするためファミリーエリア(ユニバーサル、ワンダーランド)を投入。

解決策②遠方からでもUFJに来たくなるものすごい何かを作るためにハリーポッター新エリアに一点集中して巨額の投資。関東から「3万円の川」海外からの「30万円の川」を渡らせる。

②テレビCMの質の向上

問題点 テレビCMのブランドイメージを強固にしていくようなものではない。

解決策① 来場意向調査で投資以上の効果があるテレビCMを開発。

解決策②「世界最高を、お届けしたい。」という新しいブランドキャンペーンの立ち上げと継続。

③チケット価格の値上げ

問題点 東京ディズニーランド(TDR)の価格戦略のせいで日本のテーマパークは世界標準の約半分で安売りされている。

解決策①ブランド価値の向上

解決策② 入場チケットの値上げ

普通値上げをすると価格弾力性によって集客力が落ちてしまいますが、ブランド価値を高めておくことで価格弾力性を最小限にすることができるのです!

まとめ

森岡氏による「消費者視点」によるマーケティングはUSJをV字回復させました。

本質を見抜くこのマーケティング戦略は、どの業種においても参考になる部分が多いはずです!